2010年05月16日

真実の結果は、その場で現れるはず

本日事務処理中
 その合間に、あるところよりのメール配信で、書籍の紹介があったので、ちょこちょこーと拝見いたしますと、なにやら以下のことを書かれているようでした。

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「通常医療の外部で、近年、多くの患者を惹きつけている飲み薬や塗り薬、錠剤、鍼、指圧などの手技、エネルギー療法について、真実を明らかにすること」を目的としたものです。
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と書かれているそうです。

して、
著者は、「さまざまな代替医療── 鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法の4つを本文で取り上げ、その他について付録に簡潔にまとめてある── の有効性と安全性を、今日手に入る限りもっとも信頼性の高いデータに基づいて判定しよう」としています。


著者は、「代替医療は通常医療と同じ病気を治療できると主張しているのだから、科学的根拠を調べれば、その主張の成否を検証することができる。そしてどれかの症状に効果があると判明したなら、その代替医療を通常医療と比較して、部分的または全面的に、通常医療の代わりに利用すべきかどうかを判定すればよい」と述べています。


わたしは、そもそも、「通常○○とか、代替○○」などという言葉を使うことに疑問を感じる。
比較の対象と検証効果はお金の掛け方で決定づけされているように思える。

そもそも論でいうが、科学的根拠を調べるとあるが、苦痛なく効果が与えられるのならば、正しいといえるのではないか。一度の結果でなく、幾度と何度でも同じ結果が現れて、出せることは根拠が正しいといえるのではないか。


真実の結果は、その場で現れるはず


痛み、生きている証です。
プラセボ効果、ダブルブラインド・テストしなくても、はっきりと結果の根拠を来られている方に、教えています。それが早く良くなるための方法だと、わたしは考えています。




以下、記事に関する引用先です。文章は長いです。

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■『代替医療のトリック』~戸崎将宏さん
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■ 書籍情報

【代替医療のトリック】

  サイモン シン, エツァート エルンスト (著), 青木 薫(翻訳)
  価格: ¥2,520 (税込)
  新潮社(2010/01)

http://tinyurl.com/39scot7

 本書は、「通常医療の外部で、近年、多くの患者を惹きつけている飲み薬や塗り薬、
錠剤、鍼、指圧などの手技、エネルギー療法について、真実を明らかにすること」を
目的としたものです。
 著者は、「さまざまな代替医療──鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、
ハーブ療法の4つを本文で取り上げ、その他について付録に簡潔にまとめてある──
の有効性と安全性を、今日手に入る限りもっとも信頼性の高いデータに基づいて判定
しよう」としています。
 第1章「いかにして真実を突き止めるか」では、本書の目的を「代替医療について
真実を探りだすこと」であり、「どの療法には効果があり、どれには効果がないの
だろうか? どの療法は安全で、どれは危険なのだろう?」と述べた上で、「瀉血」
について、「今日、理髪店の看板になっている赤白の縞がらせん状に回転する筒は、
床屋がかつて外科医の役割を果たしていた名残だと言われるが、実はこの看板は、
床屋が瀉血を担っていたことと関係がある」として、「赤は血液を、白は止血のため
の包帯を、円柱のてっぺんにある球は真鍮製のヒル盥を、そして円筒それ自体は、
血流を増やすために患者に握らせた棒を象徴している」と述べています。
 そして、英国海軍を苦しめた壊血病について、「当時、科学者達はまだビタミンC
を発見していなかったので、壊血病を予防するには加工していない果物を食べること
が大事だとは知らなかった」として、リンドが、「環境と食事という変数を変えて
みることにより、オレンジとレモンが壊血病を治療するための鍵になることを示した」
と述べ、「なにより重要なのは、彼の治療によって患者が良くなったことだ。医療に
おいて、治療の有効性を示すことが最優先とされる。基礎となるメカニズムの解明は、
のちの研究にゆだねればよい」と述べ、「リンドによる臨床試験の発見が引き金と
なって起こった改革は、19世紀を通じて徐々に勢いをつけていった。臨床試験は医療
を、18世紀の危険な賭けから、20世紀の合理的学問へと変貌させた。私たちがより
長く、より健康で、より幸せな人生を送れるようにしてくれた現代医学は、臨床試験
のお陰で誕生したのである」としています。
 また、フローレンス・ナイチンゲールについて、「無名といってよい女性だったが、
反論の余地のない、信頼性の高いデータで武装することにより、男性優位だった医療
界の主流派を相手取った論戦で、辛くも勝利することができた」として、「ナイチン
ゲールは、《科学的根拠に基づく医療》というアプローチをごく初期に唱え、ヴィク
トリア朝の医療を変革した人物と見ることができる」と述べ、彼女が、「看護婦養成
学校を設立し、看護学生のための教育課程の教科書を表した近代看護の創始者として
知られている」が、「彼女はその生涯を通じ、統計に基礎づけられた衛生改革のため
に運動した人物でもあった」として、「統計が得意だったお陰で、ナイチンゲールは
政府を説得し、一連の医療改革がどれほど重要かをわからせることができた」と述べ
ています。
 著者は、「代替医療は通常医療と同じ病気を治療できると主張しているのだから、
科学的根拠を調べれば、その主張の成否を検証することができる。そしてどれかの
症状に効果があると判明したなら、その代替医療を通常医療と比較して、部分的また
は全面的に、通常医療の代わりに利用すべきかどうかを判定すればよい」と述べて
います。
 第2章「鍼の真実」では、「プラセボ効果」について、「《プラセボ》という言葉
は、『私は喜ぶであろう』という意味のラテン語で、チョーサーらの作家は、本心と
は裏腹に気休めを言うという意味で用いた」とした上で、重要なのは、「ヘイガース
がプラセボ効果はみせかけの治療法だけのものではないことに気づき、本物の薬の
効果にも、一役買っていると論じたことだ」と述べています。
 そして、「被験者には、自分の受けている治療が本物なのか偽物なのかわからない
ようにした」という「ブラインド」という概念を「臨床試験全体に当てはめて、この
手続に従った試験を《盲検(ブラインド・テスト)》と言う」ことについて、「もし
も患者と医師の療法が、投与されている薬は偽物か、効果の期待される本物の薬かを
知らなければ、試験の結果には、どちらの期待も影響しない。このタイプの公正な
試験は《二重盲検法(ダブル・ブラインド・テスト)》と呼ばれている」と述べて
います。
 また、WHOが鍼の有効性を判定するに当たり「2つの大きな過ちを犯した」として、
(1)ずさんな試験を含めて臨床試験から得られた結果はどれも皆考慮に入れたこと。
(2)中国で行われた多数の臨床試験を考慮に入れたこと
の2点を挙げています。
 著者は、「鍼はプラセボに過ぎないという可能性が極めて高いことを明らかにした」
と述べています。
 第3章「ホメオパシーの真実」では、「ホメオパシーはここ数十年でもっとも成長
著しい代替医療の一つであり、特にヨーロッパでの成長ぶりがめざましい」とした
上で、その期限は、18世紀末のドイツの医師、ザムエル・ハーネマンが、「ある病気
に特有の症状を治療するための物質を健康な人が飲めば、その症状が出るように
みえた」ことから、「健康な人に特定の症状を引き起こす物質は、その症状を示す
病人を治療するために利用できる」という「普遍法則を提起した」ことから始まった
と述べています。
 そして、「ハーブ療法の薬剤には、ある程度の有効成分が必ず含まれているのに
対し、ホメオパシーのレメディには、有効成分と言えるものは何も含まれていないと
考えてよい」と述べたうえで、「これまでに難白拳という臨床試験が行われてきたが、
どの病気に対しても、ホメオパシーを支持するような、有意の、ないし説得力のある
科学的根拠はひとつも得られてない。逆に、ホメオパシー・レメディには全く効果が
ないことを示す科学的根拠なら多数ある」と述べています。
 著者は、「科学的根拠によれば、ホメオパシーの効き目はプラセボ効果に過ぎない。
したがって、もしも単なる気休めではない薬を探しているのなら、ホメオパシー・
レメディは避けることを強くお勧めしたい」と述べています。
 第4章「カイロプラクティックの真実」では、「間接の柔軟性には、3つのレベルが
あるものとする」として、カイロプラクティックの「脊椎マニピュレーション」は、
(1)関節を動かそうとして動かせる程度
(2)外から力を加えたときに動かせる程度
(3)かなり強い力をかけて関節を素早く動かすが、間接やその周囲の組織を傷つける
 恐れがある
の「その第3のレベルまで関節を動かすことに相当する」と述べたうえで、創始者の
ダニエル・デーヴィッド・パーマーが生み出したカイロプラクティックのもっとも
注目すべき特徴として、「脊椎のズレを元に戻してやること」で、「人間にかかる
病気はすべて、脊椎マニピュレーションで直せると信じた」ことを挙げています。
 そして、「科学的根拠によれば、腰痛に直接関わる問題を別にすれば、カイトプラ
テクターの治療を受けるのは賢明ではないということになる」と述べたうえで、
「カイロプラクターによって引き起こされる動脈破裂の危険性、及びそのような損傷
によって引き起こされる悲惨な事態は、カイロプラクティック界に3つの重大な批判
を突きつける」として、
(1)脊椎マニピュレーションに伴う危険性について、正確なところがほとんど把握
 されていないという驚くべき状況にあること
(2)患者に対し、治療に伴うリスクの可能性について予め知らせないことが多い
(3)脊椎マニピュレーションは筋骨格系の症状以外には効果がないにもかかわらず、
 カイロプラクターはいまだに筋骨格系以外の症状も治療し続けていること
の3点を挙げています。
 また、代替医療の危険性として、「ホメオパシーには思いがけない危険な副作用が
ありうる」、それは「医師の代わりにホメオパスが医療についてアドバイスを与える
ことによる、言わば間接的な副作用だ」と述べると共に、「代替医療セラピストの
行動のうちでもっとも危険なのは、患者が通常医療の医師による治療を受けなければ
ならないときに、自分の代替治療を受けるようアドバイスすること」だと述べて
います。
 第5章「ハーブ療法の真実」では、「ハーブ薬が人間を害する場合がある」として、
(1)ハーブ薬の直接的毒性
(2)他の薬との相互作用によって引き起こされる間接的反応
(3)汚染及び混ぜものの危険性
の3点を挙げた上で、「ハーブ薬の最大の危険性は、効果のある通常医療の薬を
やめて、ハーブ薬に切り替えること」だと指摘しています。
 また、「多くの代替医療に効き目が無いことが示されても、思慮ある人達がなぜ
信じてしまうのか」に土江、「人々は代替医療に心惹かれるきっかけは、多くの代替
医療の基礎となっている3つの中心原理であることが多い」として、
(1)自然(ナチュラル)
(2)伝統的(トラディショナル)
(3)全体論的(ホーリスティック)
の3点を挙げ、「実はよくできたマーケティング戦略に過ぎない」と指摘しています。
 第6章「真実は重要か?」では、チャールズ皇太子が「ひさしく代替医療に関心を
寄せている」ことについて、「本書はチャールズ皇太子の問いに答えるために書かれ
たと言ってもいい」として、「要するに、ここで見た4つの治療法は皆、今日の医療
研究の水準に適うような科学的根拠に裏付けられてはいない」ことを指摘しています。
 そして、「効果が証明されていない、または反証された医療を広めた責任者」と
して、
(1)セレブリティ
(2)医療研究者
(3)大学
(4)代替医療の導師たち
(5)メディア
(6)メディア(ふたたび)
(7)医師
(8)代替医療の協会
(9)政府と規制担当当局
(10)世界保健機構(WHO)
を挙げたうえで、マスメディアが、「ショッキングな記事にしたいがために恐ろしげ
なレポートにする」ことに関して、2005年に発表された「謎の殺人化学物質」である
「一酸化二水素(DiHydrogen MonOxide:DHMO)」の記事を紹介しています。
 また、「最大の問題のひとつは、患者が代替医療の世界に入っていこうとするとき、
それを押しとどめてくれるものが事実上何もないこと」だとしt、絵ホメオパシー・
レメディに対して、
「注意:この製品にはプラセボ効果しかありません。ホメオパシーを信じていて、
症状が痛みや抑鬱などである人にのみ効果があります。その場合でも、通常医療の薬
のような強い効果は得られないでしょう。通常医療の薬よりも副作用は起こりにくい
ですが、効果も少ないでしょう」
とする注意ラベルを貼る案を紹介しています。」
 著者は、「医療の中には、科学的でない別の種類のものがある」という考え方は、
「私たちを暗黒時代へと後戻りさせる」として、「今こそトリックがはびこるのを
食い止めて、本物の治療法を優先させるべきときではないだろうか。誠実さと進歩、
そして良い医療の名において、われわれはあらゆる治療法に対し、科学的な水準を
満たすこと、検証を行うこと、規制を設けることを要求する──害よりも益の方が
大きい治療を受けているのだと、患者が納得できるように」と述べています。
 本書は、テレビ局や出版業界が手を触れたがらないタブーに誠実に切り込んだ一冊
です。


■ 個人的な視点から

 テレビや新聞が大スポンサーであるパチンコやカルトの問題を取り上げることが
できないように、マスコミの一番のお得意様である代替医療の問題を取り上げること
は勇気のいることだったと思います。
 それにしても代替医療と呼ばれる怪しげな健康法に登場する芸能人・有名人の
卑しさといえばこれより下はないのではないでしょうか。昔、サラ金のCMに出る芸能
人は落ちぶれたと言われたものですが、さも良いものであるかのように効果のない
代替医療や健康法を喧伝する芸能人はさらに罪が重いのではないかと思います。


■ どんな人にオススメ?

 ・代替医療を認めるべきと思う人(鳩山由紀夫とか?)


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Posted by ヨクナル at 16:11│Comments(0)治療法と手法効果
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真実の結果は、その場で現れるはず
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